6月 12th, 2010 by admin
煮る、焼く、いためる、揚げる、漬ける、蒸すなど、どんな料理をしてもおいしく食べられる野菜がなすです。原産地はインドで、日本に伝えられたのは、奈良時代とか。歴史を感じさせる野菜です。栄養的には、蛋白質もカロリーもほとんどないので味はあっさりしています。油と相性がいいのもそのため。主成分は糖質で、ビタミンA、B1、B2、Cをほんの少量含んでいます。
中国では昔から、熱を冷ます、身体を冷やす作用があるとされ、口内炎、はれものなどに利用されてきました。日本でも「秋なすは嫁に食わすな」とのことわざの解釈の一つに、なすには身体を冷やす作用があるから、嫁が秋なすを食べると、身体が冷え、子供に恵まれなくなると困る、ということがあります。
ですから、高血圧やのぼせ性の人には向いている野菜です。また、痛みを止める、はれをとる作用もありますから、腰痛、歯痛、いぼに薬効があります。ただし、冷え性の人はたくさん食べると身体を冷やしますから気をつけて。それに、喘息の人やせきの出やすい人、のどを使う仕事の人も、多く食べると、せきがひどくなり、声を悪くしますので注意してください。
なすは種類もいろいろですが、どれも天ぷらや油いためには適しますので、せっせと食べたいものです。
口内炎にはへたや皮の黒焼きを
口内炎は、痛くても、なかなか薬がつけられないので困ることがあります。こんなときには、なすのへたの黒焼きを。炎症の生じているところから熱を取りますから、痛みがなくなります。
なすのへた、あるいは皮でもいいのですが、よく洗い、アルミホイルで包んで黒くなるまで蒸焼きにします。これとはちみつを少量合わせて、口の中に含むか、痛むところに直接塗り込むのです。自然に口内炎が治ってきます。
はれものには切り口を当てる
はれものができ、熱や痛みが出たときには、なすの切り口を当てて包帯をしておくと、熱や痛みが治まります。熱が冷やされますから、痛みもなくなるわけです。乾いたら、取り替えるようにしましょう。
へたでこするといぼコローリ
子供にできるいぼは、早く治してあげたいと思うのが親心。ころり、となくなってしまえばこんなうれしいことはありません。では、毎日、なすのへたでこすってみてください。ころりとはいかなくても、コロ~リとなるはずです。お悩みの人は試してみて。
歯痛には黒焼きの粉末
歯痛は突然やってきて、耐えられないほど痛くなるときがあります。真夜中などは困ります。なすの黒焼き粉末を、いざというときに。
へたや皮を洗ってからアルミホイルで包み、真っ黒になるまで蒸焼きにします。黒くなったら手でつぶして粉末にして、ほんの少量を痛みのあるところに塗り込みます。ただ、これは応急手当てとして。できるだけ早めに歯医者にかかることを忘れずに。
高血圧症にはなすの常食を
高血圧やのぼせ性の人はなすを食べるといい、と昔からいわれてきました。それは、なすの身体を冷やす作用や利尿作用を体験から生み出したからでしょう。血圧が高い、のぼせぎみの人は、なすを常に食べることです。
焼きなす、なすグラタン、なすの煮物、なす漬けなど毎日一品ずつでも食卓にのせてみてはいかがでしょうか。すべて手間いらず料理です。ただ、なすにはあくがあるので、塩をふるか水にさらすかして抜くのがコツです。
腹痛にはなすの煎じ液
おなかが痛い、下痢をしているといったときには、なすの煎じ液です。なすのへたを乾かし、乾いたものを100gほど、それに水300ccを加えて半量になるまで煮つめます。この煎じ液を飲むのです。食あたりで下痢をしたときもいいでしょう。
6月 10th, 2010 by admin
ハウス栽培で一年中食卓に登場していますから、きゅうりが夏のものだとは思わない人も多いのでは。旬が夏というだけではなく、きゅうりそのものは身体を冷やす働きがありますから、まさに夏に大活躍の食べ物といえましょう。
というのは、身体に熱があり、口が渇く、のどがはれて痛む、胸がもやもやする、やけどや打撲といったときに、熱を冷やす力があるというわけです。
特に身体を冷やす、これといった成分が含まれているわけではありませんが、90%もある水分が冷やす効果を発揮しているにちがいありません。それゆえに、冷え性の人や胃腸が弱い人は、食べる季節や食べ方に気をつけないと、かえって逆効果になることがあります。
きゅうりの効用の一つに利尿作用があげられますが、これはきゅうりの成分、イソクエルシトリンによるもので、昔から腎炎などのむくみを除く用い方としてよく知られていたようです。
薬用にはもちろん、夏の野菜の一つに大いに活用してほしいものですが、ただ、きゅうりにはアスコルビナーゼというビタミンCを破壊する酵素が含まれていますから、ビタミンC野菜との組合せには酢の利用を忘れずに。
むくみには身より皮を煎じて
ちょっと手足にむくみを感じたら、早めに除くこと。それには身よりも皮のほうが効果ありです。皮を30gくらい、帥ccの水で半量になるまでゆっくり煎じます。これを一目2~3回に分けて飲み続けましょう。
また、血圧が高い、腎臓の調子がよくないといった場合には、きゅうりの常食を心がけることです。きゅうりに含まれているカリウムが体内から塩分を除いてくれるからです。ただ、漬物よりサラダ、あえ物、酢の物にして、塩分はくれぐれも控えめに。
暑気あたりにはきゅうりもみ
さっぱりとした味のきゅうりもみにびっくりする効用があるのをご存じですか。これぞ夏野菜ならではの利用です。なんと暑気あたりにいいのです。暑さ負けでぐったりしたときにはごく少量の塩を加えたきゅうりもみを、両足の土踏まずにかなり多めにはりつけるのです。土踏まずには身体のツボがあるといわれますから、冷やしながら効き目を発揮するのでしょうか。暑さで食の進まないときにどうぞ。
疲れた胃腸にはきゅうり漬け
暑さで身体が弱るのは、ひっきりなしに冷たいものを飲んだり食べたりして、胃腸に負担をかけてしまうからです。冷たいものを身体に取り入れると、調節のために働いている汗腺の働きが鈍くなり、体調が思わしくなくなるのです。
冷たいサラダなどではなく、ぬか漬けで胃腸を整えることです。ぬかにはビタミンBlが含まれていますので、荒れた胃粘膜も修復可能というわけです。しかもきゅうりのビタミンCが疲労回復に役立ちますから、サラダ感覚でぬか漬けを。
二日酔いの解消にはしぼり汁
二日酔いは頭がズキズキし、のどは渇き、手足が熱い状態です。やはり身体から熱を除くのが早道です。それには、きゅうり1本を刻んでガーゼでしぼり、汁をそのまま飲みます。利尿作用もありますが、ミネラル成分で酒毒も消すことができるのです。
冷え性の足のほてり処置
冷え性タイプの人が困るのが、夏の夜。足がぽかぽかとほてって眠れないからです。血行がよくないので、冬は足が冷たく、夏は逆にはてるわけです。一時的な方法ですが、きゅうりの切り端で足のうらをこするようにします。少しはほてりが除けるので、案外楽に眠りに入れます。眠れない人は試してみてはいかが。
やけど、あせもに水分利用の湿布法
料理途中でうっかりやけどした、汗をかいたあと湿疹ができた、日ざLが強く焼けてしまった、などは日常茶飯事。こんなときにはきゅうりの水分が冷やす役目を果たします。
やけどやあせも、湿疹には、おろし器ですりおろし、ガーゼを当てその上におろしきゅうりを塗って冷やします。からからに乾いたら取り替えます。数回取り替えると早く熱が引きます。
日焼けには、スライスしたきゅうりを顔にのせてしばらくおき、乾燥したら取り替えます。目の上におくと目の疲れやまぶたのはれを除きます。
泣いたあとのまぶたのはれにも効果あり。
6月 9th, 2010 by admin
以前は、太るという理由で敬遠されがちだったさつまいも。時代が変わると、食べ物の評価も変化してくるのでしょうか。いま脚光を浴びている食物繊維が、さつまいもに豊富なことから、昔と違って、捨てがたい食べ物、健康食物としてその評価が浮上してきたというわけです。
といっても、食べ方といえば相変わらず、ふかす、焼くといった程度。おやつとしてだけではなく、煮る、蒸す、揚げるなどおかずとしても大いに利用したい野菜といえましょう。
健康食物といわれますので、それを栄養面からみると、ビタミン類が多いことがあげられます。カロチン、ビタミンB1、Cが主なもの。ミネラル類も豊富で、それより食物繊維が多いのが特徴的といえます。もちろん、主成分である炭水化物、ショ糖や果糖などの糖分も含まれていますから、あまり食べすぎると、やはり太る原因ともなりますのでご注意を。
さつまいもの効用は、食物繊維含有による便秘、カロチンやビタミンCによる美容、風邪予防、健胃と整腸、しもやけ、暑気あたりなどに効果があります。もちろん、主食としてもよい食物なのですから、積極的にとるようにしたいものです。
便秘によ-く効く
さつまいもに含まれる食物繊維が腸を刺激し、腸の働きを活発にさせます。また、皮にあるヤラビンという綬下成分が便の排泄をよくしますから、できるだけ皮ごと食べたほうが便秘にはより効果的といえるわけです。
ところで、さつまいもを食べると、胸やけをするので、便秘だけれど食べない人がいます。胸やけを起こすのは、胃液分泌が促進され、この胃液が食道下部を刺激するからです。さつまいもを食べるときには、胃液を中和する食品を一緒にとると胸やけしないのです。つまり、塩をつける、バターをつける、牛乳を飲むといいわけです。試してみてください。
風邪の予防にも効き目あり
ビタミンCが含まれていますので、これがのどの粘膜を強くし、風邪にかかりにくくするのです。また、このビタミンCは熱でも壊れませんから、冬にはC補給の意味からも食べたいものです。焼きいも、ふかしいも、きんとん、つや者萎どを。
胃腸の弱い人は煮て
甘みがあり、カロリーが高いことから、気力を充実させ、胃腸を強くして精力を増すといわれています。胃腸の弱い人は、さつまいもを煮て食べると胃腸が丈夫になります。さつまいも、しょうが、なつめ、干し紅花と一緒に煮ます。それを食べると、人が元来持つ生命力が養われてきます。
異物を誤って飲んだら
子供が誤って異物をのどにつまらせたとき、魚の骨がのどに引っかかったときなどには、ふかしたさつまいもを、あまりかまずに、多めに食べさせます。かまないので、異物を一緒に飲み込めます。
暑気あたりに澱粉水を
夏の暑気で気力、食欲などがなくなったら、さっまいもの澱粉水がいいでしょう。さつまいもを薄切りにし、天日でからからになるまで干し上げ、それをおろし金でするか、ミキサーを使って粉末にしておきます。澱粉水にするには、粉末にお湯か水を入れ、はちみつなどを加えて、一日1、2回飲みます。案外早くケロリとします。
しもやけにはすりおろし湿布
さつまいもをすりおろし、これをガーゼに塗って湿布します。ビタミン類がしもやけに作用して効果的です。乾いたら取り替えるようにします。
虚弱体質には生いもを
栄養価の高いさつまいもですが、特におろして食べると、健康増進に効果ありです。身体が弱く、元気のない体質の人に向いています。
食べる分量のさつまいもをすりおろして食べましょう。乳汁のような液が酵素で、大切なのです。
歯茎、鼻血の止血におろし汁
さつまいものねばねばしたやにには、血液を凝固させて出血を止める作用のあるビタミンKが含有されています。特に、ブラジル原産の白いもと呼ばれている種類に多いようです。 鼻血や歯茎からの出血がある場合には、いものすりおろしが効果的です。1回分100gをおろして、そのまま飲みましょう。飲むたびに新しくすりおろして飲みます。
6月 8th, 2010 by admin
利用範囲の広いじゃがいもですが、ビタミンB1、Cが多く含まれて、しかもビタミンCは加熱しても破壊されないのが特徴です。他に、カリウム、鉄分、アミノ酸、微量ですが鎮痙作用を持つアトロピンなども含んでいます。ですから、効用も多く、胃・十二指腸潰瘍、便秘、高血圧、貧血、やけど、湿疹、しもやけなどに広く使用されてきました。このようにさまざまな使い方ができることから、本場ドイツでは、〝貧乏人のパン〟と呼ばれ、お隣のフランスでは〝大地のりんご〟といわれているそうです。
胃・十二指腸潰瘍にはすりおろし汁を
じゃがいものビタミンCには粘膜浄化といった働きがあります。胃潰瘍などにこの薬効を利用すると、効果ありです。じゃがいもをよく洗い、皮をむいてすりおろします。それをガーゼでこして生のおろし汁を小さじ1杯朝晩2回、空腹時に飲みます。慢性的な便秘にも効果的です。
ドイツにも残っている黒焼きの効果
胃・十二指腸潰瘍にじゃがいもを使う方法は、本場ドイツでも、日本でも同じとはちょっと驚きです。それは黒焼きにして用いる方法なのですが、じゃがいもを洗って皮をむき、厚さ1cmほどの輪切。にし、網で表面を真っ黒に焦がします。これを一日2~3枚食べるのです。
ところで、じゃがいもの芽の部分には、ソラニンという有害物質が含まれていますから、除くことです。この物質は、食べるとめまいや腹痛などの中毒症状を起こしますから、できるだけ深く取り除きます。
高血圧、貧血症にじゃがいもエキス
じゃがいもに含まれるカリウムは、塩分の成分であるナトリウムを抑える働きがあ。ますから、血圧の高い人や腎機能障害によるむくみのある人には、じゃがいもエキスがおすすめです。じゃがいもを洗い、皮つきのまま輪切。にします。それに1リットルの水を加えて煮立ててあくを取り、あくが出なくなったら約1時間ほど弱火で煮込み、煮汁をガーゼでこします。これを湯のみ1杯くらいずつ、朝晩飲みます。ただし、腎臓病で医者にかかっている人は避けること。
血圧の高い人だけではなく、貧血ぎみの人や胃の弱い人も試しては。
湿疹におろし湿布
湿疹には、じゃがいもをすりおろしてどろどろにしたものをガーゼにつけ、湿布をします。一日数回交換するといいでしょう。
やけどにもおろし湿布
じゃがいもの消炎作用を利用した方法。すりおろしたじゃがいもを汁ごとガーゼにのばし、やけど部分にはります。乾いたら新しいおろし湿布と交換しますが、軽いやけどなら一晩くらいでよくなります。さらに、おろし汁に小麦粉と酢を混ぜると早くよくなります。
しもやけには焼きじゃがいも
皮のままのじゃがいもを網にのせて焼き、表面が焼けたところで、二つに割ります。中の黄色い部分を練り、ガーゼにのばしてしもやけにはります。これも消炎作用の効果で早くよくなります。
ゴキブリ退治にポテトマッシュだんご
来てほしくないお客さまといえば、台所のゴキブリ。来客としてのゴキブリも、性格があるようで、退治にはなかなか苦労します。ポテトマッシュにバター、牛乳を加え、ホウ酸を全体量の10%程度混ぜてだんごにすると効果抜群です。ぜひ試してみて。ただし、幼い子供が口にしない場所に置くことが大切です。
疲れた油のにおい消し
揚げ油は1回使用したら捨てるという人がいますが、もったいないですね。捨てずに油の汚れや疲れを取り去って、再びさっぱりさせて使うようにします。それには、揚げ物の最後にじゃがいもを使うことです。じゃがいもの水分が蒸発するときに、油の中のにおいや煙を一緒に蒸発させてしまうからです。揚げたじゃがいもはつけ合せにするとむだがありません。もちろん、使った油はこし器でこして冷暗所に。そしていため物に使いきりましょう。
6月 7th, 2010 by admin
「とうもろこしは上げ底で、甘みだけしかないから好きではない」 と言う人がいますが、間違いです。主成分は澱粉ですが、脂肪やビタミン、蛋白質も含んでいて、バランスのとれた野菜なのです。その証拠に、とうもろこしを常食している南アメリカやコーカサス地方では長寿が多いといわれています。理由は、とうもろこしに含まれるビタミンEが老化を防ぐからです。また、食物繊維とマグネシウムによる整腸作用、胚芽部分にある不飽和脂肪酸による動脈硬化予防作用などの効用があります。
特に、有名なのは腎臓病の薬にも使用されることです。薬に使用されるのは、とうもろこしの毛なんばんげ(雌花の花柱)で、これを生薬では〝南蛮毛″と呼び、利尿剤として使っているのです。むくみ除去に効果的ですが、いちばん知られている効用は急性腎炎や妊娠時のむくみです。上げ底だから嫌い、お祭りの時だけ食べる、というのではなく健康野菜としての価値を見直したいものです。
便秘にゆでとうもろこし
とうもろこしの食物繊維に整腸作用がありますから、便秘のときに食べると効果的です。普通の便秘では1本くらい食べたいものです。ひどいときにはこれくらいでは効き目はありませんが、なんとなくおなかがはる程度でしたら、思ったより効果があります。腸の働きが鈍い人はゆでたものを冷凍しておき、いつでも食べられるようにしておくといいでしょう。
とうもろこしの毛はむくみの薬です
皮を除くときに一緒に捨ててしまっている部分ですが、普通はひげとか毛と呼んでいます。ブドウ糖、クエン酸、脂肪酸、ビタミンKが含まれています。薬にするには、収穫したときに採取し、日干しにします。これを8~10gを500ccの水で煎じて半量とし、一日数回に分けて飲みます。利尿作用が強いのでむくみがとれます。
せき止めにはみかんの皮を一緒に
日干しにした毛を30gくらいとみかんの皮10gを一緒にし、500ccの水で半量になるまで煎じ、一日数回飲みます。せき止めの効果があります。せきも風邪ぎみのときに出るせきのことです。
動脈硬化の予防にも期待
胚芽部分の植物性脂肪は、不飽和脂肪酸が多く、これにコレステロールを除去する働きがありますから、夏の間はつとめて食べるように。サラダ、ポタージュ、コロッケ、かき揚げ、いため物など。