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なすの効用

煮る、焼く、いためる、揚げる、漬ける、蒸すなど、どんな料理をしてもおいしく食べられる野菜がなすです。原産地はインドで、日本に伝えられたのは、奈良時代とか。歴史を感じさせる野菜です。栄養的には、蛋白質もカロリーもほとんどないので味はあっさりしています。油と相性がいいのもそのため。主成分は糖質で、ビタミンA、B1、B2、Cをほんの少量含んでいます。

中国では昔から、熱を冷ます、身体を冷やす作用があるとされ、口内炎、はれものなどに利用されてきました。日本でも「秋なすは嫁に食わすな」とのことわざの解釈の一つに、なすには身体を冷やす作用があるから、嫁が秋なすを食べると、身体が冷え、子供に恵まれなくなると困る、ということがあります。

ですから、高血圧やのぼせ性の人には向いている野菜です。また、痛みを止める、はれをとる作用もありますから、腰痛、歯痛、いぼに薬効があります。ただし、冷え性の人はたくさん食べると身体を冷やしますから気をつけて。それに、喘息の人やせきの出やすい人、のどを使う仕事の人も、多く食べると、せきがひどくなり、声を悪くしますので注意してください。

なすは種類もいろいろですが、どれも天ぷらや油いためには適しますので、せっせと食べたいものです。

口内炎にはへたや皮の黒焼きを
口内炎は、痛くても、なかなか薬がつけられないので困ることがあります。こんなときには、なすのへたの黒焼きを。炎症の生じているところから熱を取りますから、痛みがなくなります。
なすのへた、あるいは皮でもいいのですが、よく洗い、アルミホイルで包んで黒くなるまで蒸焼きにします。これとはちみつを少量合わせて、口の中に含むか、痛むところに直接塗り込むのです。自然に口内炎が治ってきます。

はれものには切り口を当てる
はれものができ、熱や痛みが出たときには、なすの切り口を当てて包帯をしておくと、熱や痛みが治まります。熱が冷やされますから、痛みもなくなるわけです。乾いたら、取り替えるようにしましょう。

へたでこするといぼコローリ
子供にできるいぼは、早く治してあげたいと思うのが親心。ころり、となくなってしまえばこんなうれしいことはありません。では、毎日、なすのへたでこすってみてください。ころりとはいかなくても、コロ~リとなるはずです。お悩みの人は試してみて。

歯痛には黒焼きの粉末
歯痛は突然やってきて、耐えられないほど痛くなるときがあります。真夜中などは困ります。なすの黒焼き粉末を、いざというときに。
へたや皮を洗ってからアルミホイルで包み、真っ黒になるまで蒸焼きにします。黒くなったら手でつぶして粉末にして、ほんの少量を痛みのあるところに塗り込みます。ただ、これは応急手当てとして。できるだけ早めに歯医者にかかることを忘れずに。


高血圧症にはなすの常食を

高血圧やのぼせ性の人はなすを食べるといい、と昔からいわれてきました。それは、なすの身体を冷やす作用や利尿作用を体験から生み出したからでしょう。血圧が高い、のぼせぎみの人は、なすを常に食べることです。
焼きなす、なすグラタン、なすの煮物、なす漬けなど毎日一品ずつでも食卓にのせてみてはいかがでしょうか。すべて手間いらず料理です。ただ、なすにはあくがあるので、塩をふるか水にさらすかして抜くのがコツです。

腹痛にはなすの煎じ液
おなかが痛い、下痢をしているといったときには、なすの煎じ液です。なすのへたを乾かし、乾いたものを100gほど、それに水300ccを加えて半量になるまで煮つめます。この煎じ液を飲むのです。食あたりで下痢をしたときもいいでしょう。

12
6月 2010
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きゅうりの効用

ハウス栽培で一年中食卓に登場していますから、きゅうりが夏のものだとは思わない人も多いのでは。旬が夏というだけではなく、きゅうりそのものは身体を冷やす働きがありますから、まさに夏に大活躍の食べ物といえましょう。

というのは、身体に熱があり、口が渇く、のどがはれて痛む、胸がもやもやする、やけどや打撲といったときに、熱を冷やす力があるというわけです。

特に身体を冷やす、これといった成分が含まれているわけではありませんが、90%もある水分が冷やす効果を発揮しているにちがいありません。それゆえに、冷え性の人や胃腸が弱い人は、食べる季節や食べ方に気をつけないと、かえって逆効果になることがあります。

きゅうりの効用の一つに利尿作用があげられますが、これはきゅうりの成分、イソクエルシトリンによるもので、昔から腎炎などのむくみを除く用い方としてよく知られていたようです。

薬用にはもちろん、夏の野菜の一つに大いに活用してほしいものですが、ただ、きゅうりにはアスコルビナーゼというビタミンCを破壊する酵素が含まれていますから、ビタミンC野菜との組合せには酢の利用を忘れずに。

むくみには身より皮を煎じて
ちょっと手足にむくみを感じたら、早めに除くこと。それには身よりも皮のほうが効果ありです。皮を30gくらい、帥ccの水で半量になるまでゆっくり煎じます。これを一目2~3回に分けて飲み続けましょう。
また、血圧が高い、腎臓の調子がよくないといった場合には、きゅうりの常食を心がけることです。きゅうりに含まれているカリウムが体内から塩分を除いてくれるからです。ただ、漬物よりサラダ、あえ物、酢の物にして、塩分はくれぐれも控えめに。

暑気あたりにはきゅうりもみ
さっぱりとした味のきゅうりもみにびっくりする効用があるのをご存じですか。これぞ夏野菜ならではの利用です。なんと暑気あたりにいいのです。暑さ負けでぐったりしたときにはごく少量の塩を加えたきゅうりもみを、両足の土踏まずにかなり多めにはりつけるのです。土踏まずには身体のツボがあるといわれますから、冷やしながら効き目を発揮するのでしょうか。暑さで食の進まないときにどうぞ。

疲れた胃腸にはきゅうり漬け
暑さで身体が弱るのは、ひっきりなしに冷たいものを飲んだり食べたりして、胃腸に負担をかけてしまうからです。冷たいものを身体に取り入れると、調節のために働いている汗腺の働きが鈍くなり、体調が思わしくなくなるのです。
冷たいサラダなどではなく、ぬか漬けで胃腸を整えることです。ぬかにはビタミンBlが含まれていますので、荒れた胃粘膜も修復可能というわけです。しかもきゅうりのビタミンCが疲労回復に役立ちますから、サラダ感覚でぬか漬けを。

二日酔いの解消にはしぼり汁
二日酔いは頭がズキズキし、のどは渇き、手足が熱い状態です。やはり身体から熱を除くのが早道です。それには、きゅうり1本を刻んでガーゼでしぼり、汁をそのまま飲みます。利尿作用もありますが、ミネラル成分で酒毒も消すことができるのです。

冷え性の足のほてり処置

冷え性タイプの人が困るのが、夏の夜。足がぽかぽかとほてって眠れないからです。血行がよくないので、冬は足が冷たく、夏は逆にはてるわけです。一時的な方法ですが、きゅうりの切り端で足のうらをこするようにします。少しはほてりが除けるので、案外楽に眠りに入れます。眠れない人は試してみてはいかが。

やけど、あせもに水分利用の湿布法
料理途中でうっかりやけどした、汗をかいたあと湿疹ができた、日ざLが強く焼けてしまった、などは日常茶飯事。こんなときにはきゅうりの水分が冷やす役目を果たします。
やけどやあせも、湿疹には、おろし器ですりおろし、ガーゼを当てその上におろしきゅうりを塗って冷やします。からからに乾いたら取り替えます。数回取り替えると早く熱が引きます。
日焼けには、スライスしたきゅうりを顔にのせてしばらくおき、乾燥したら取り替えます。目の上におくと目の疲れやまぶたのはれを除きます。
泣いたあとのまぶたのはれにも効果あり。

10
6月 2010
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