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にらの効用

〝にら″ と聞いただけで元気になりそうな野菜。薬効のありそうな深緑色、光沢が、いかにも元気のもと、と思えるから不思議です。昔から薬用植物として尊重されていましたが、いまのように野菜で広く使われるようになったのは、明治時代になってからといわれています。中国では、にらは古くから精を養い病気を予防する食べ物の一つとされていました。また、抜群の強壮効果があることから、別名″陽起草″とも呼ばれ、修行僧が口にするのを禁じたと伝えられています。

こうした薬効のもとは、玉ねぎやにんにくに含まれるのと同じ成分、硫化アリルです。ですから、スタミナ増強、下痢、腹痛、胃腸を整える、便秘などに効用があるわけです。栄養の点からも、代表的な緑黄色野菜で、ビタミンA、B2、C、カルシウムを多く含んでいます。そのため、血液循環をよくし、貧血、鼻血、生理痛などにも効果があります。

身体が弱く体力のない人、常に胃腸のぐあいがよくない人には常備薬としていい野菜といえましよう。しかし、アレルギー体質の人は、食べすぎるとかえって下痢になりますので、気をつけることが大切です。

おなかの調子がよくないときはにら雑炊

身体が冷えた、食べすぎた、寝冷えしたなどが原因で胃腸が悪くなったら、おかゆを炊き、下ろしぎわに刻んだにらをたっぷり加えて蒸らして食べます。おかゆより手軽にしたい場合には、みそ汁にします。具の相性としては、たけのこ、豆腐、卵といったもの。

胃の変調にはしぼり汁

にらをガーゼに包んでつぶしながらしぼり、盃2杯にすりおろししょうが少量を加え、牛乳で割って飲みましょう。硫化アリルが消化を促進しますから、胃の不快感やもたれを解消してくれるというわけです。また、慢性の胃痛などもしぼり汁を盃2杯ほど飲むといいでしょう。


便秘にも効く万能野菜

下痢にはにら雑炊にするといいことはわかりますが、下痢の反対の便秘にもいい、というのは不思議です。でも、にらの成分には胃腸の働きを整える作用がありますから、これもうなずけるかもしれません。にらは万能野菜といってもおかしくないのです。便秘には、常食するのが一番。にらをさっとゆで、ざく切りにしたものを納豆と混ぜるにら納豆、さっといためたあと昧つけ卵でとじるにら玉、おひたし、ギョウザ、いため物などにして毎日食卓にのせるようにします。あまりひどい場合には、しぼり汁を盃1杯にお酒を半量加えたものを飲みます。お酒に強くない人は多すぎないように。

貧血や冷え性にいため物料理
にらには血液循環をよくし、身体の中から温める作用があります。特に冷え性の人は血液循環がよくないわけですから、身体を内側から温める食べ物をとることが必要なのです。それには、にらは最適野菜といえましょう。いため物にして食べるとエネルギー源摂取にもなりますので、かなり効き目があります。ランチメニューによくあるにらレバーいためは、なるほど理にかなった食べ方といえるわけです。
血液循環といえば、生理痛にも関係があります。ちょっとひどいときは、やはりにらを用いることです。にらのしぼり汁を盃1杯、それにざらめをほんの少々、これをお湯で割り、湯のみ1杯くらい飲みます。しばらくすると循環がよくなり案外楽になるものです。

スタミナ補強ににらジュースを
若い時にはあまり感じなかった身体の疲れは、ちょうど仕事が忙しくなってくる中年のころにいちばん感じられるようです。そして、その疲れは蓄積疲労となり、重なってくるのです。こんな状態のときには、少しでも早く回復がはかれる食べ物をとるに限ります。にら料理ということになるのですが、すばやく効果を出すにはにらをジュースにするのです。にらに、はちみつと水を加えてジュースにしたものです。飲めない人は、そこににんじん、りんごなどを加えても。

風邪のひき始めににらスープ

風邪のひき始めは、背中がぞくぞくして寒気がするもの。身体の中から温めて熱を発散させるのが早道です。にらを刻み、ほんの少ししょうゆを入れ、ぐっと熱くしたお湯を注いでスープにします。ちょっと七味とうがらしをふり入れてあつあつを飲みます。しんから温まり、そのあと無理をしなければよくなります。

鼻血にもしぼり汁

血液をうまく循環させる作用のあるにらですから、鼻血にも効用があります。鼻血が出たときには、にらのしぼり汁を盃1杯飲むのです。これでほんの少量の鼻血なら治まるでしょう。

打ち身には湿布を

どこも打った覚えがないのに知らないうちに打ち身ができ、そこが思いのほか痛みを伴うといったことがあります。そんなときの意外な味方はにら湿布です。すりつぶしたものをガーゼに塗り、これを湿布するのです。割合効果ありです。

26
5月 2010
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キャベツの効能

サラダから煮込み、漬物まで使用範囲の広いキャベツは、一年中買うことができますが、やはり、おいしいのは春のもの。葉がやわらかく、緑が鮮やかで、巻きもゆるいのが特徴です。

さっと洗ってそのままちぎってサラダにするのが手っとり早い食べ方です。

キャベツの食べ方で、いつも不思議に思うのが、トンカツのつけ合せにつく山盛りのキャベツです。レタスやサラダ菜、きゅうりやトマトといったものでもよさそうなのに、なぜキャベツなのでしょうか。

それは、キャベツに含まれるミネラルの塩素と硫黄に関係があるようです。この二つのミネラルは、胃腸浄化作用に大いに力を発揮するからなのです。ですから、トンカツなどの肉料理には相性がいい、というわけです。また、繊維も多く含まれていますので、消化を助け、腸の働きを活発にさせる役目も担っているといえましょう。

つまり、トンカツにキャベツは理由のあるつけ合せだったわけです。できるだけ残さず食べるようにしたいものです。

キャベツの原産地は、ヨーロッパ西部の沿岸と地中海沿岸で、初めて食べたのは、ギリシャ人だったとか。その後は、ヨーロッパ各地に伝わり、アメリカへ。日本に伝えられたのは、幕末から明治にかけてのこと。でも食用ではなく、〝葉牡丹〟と呼ばれ、観賞用にされていたそうです。原産地であるヨーロッパでは、キャベツは、「貧乏人にとって、キャベツは医者」 といわれて、お酒のときには酢漬け、元気がないときにもキャベツを、といった食べ方をされていたと、古書に記されています。

栄養的には、ビタミンとミネラル、それにアミノ酸を含んでいます。中心部にはビタミンCが多く、外側の緑色部分にはカロチンが多いという栄養含有部分が均一ではない、おもしろい野菜といえましょう。ということは、一枚ずつはがして使うより、輪切りにして使うほうが、バランスのとれた栄養が摂取できるというわけです。

ところで、キャベツに似た薬の名前をご存じでしょうか。あの 〝キャベジン″です。実は、これはキャベツの成分の一つなのです。正しくは、ビタミンUですが、この成分が潰瘍に効果的なことをアメリカの医師が発見しました。以来、キャベツは胃や十二指腸潰癌に効果があるといわれています。

キャベツのビタミン類はUだけではなく、血液凝固作用のあるビタミンKも含まれていますので、潰瘍などのただれや傷口の回復に薬効があるといえるわけです。

近年になり、今まであまり注目されなかったキャベツに健康野菜としてのスポットが当たっているようですが、ヨーロッパでの使われ方をみると、かなり昔から頼りにされていた野菜なのです。まさに、台所の医師とでもいえるのではないでしょうか。

画胃腸障害にキャベツジュース
やわらかいキャベツ半分または1個を、ジューサーにかけて、そのまま冷たくして飲みます。このままでは青臭くて飲みづらいという方は、キャベツにセロリ、トマト、あるいはオレンジやグレープフルーツを加え、青臭さを消し、口当りを甘くして飲むようにします。

ジュースが苦手な方は、キャベツのせん切り、コールスローサラダ、キャベツの一夜漬けなどで、できるだけ生に近い料理にして食べることです。ただし、冷え性の方は、あまりたくさん食べないこと。ほどほどに

画胃のもたれには青汁を飲む
食べすぎたり、二日酔いなどで胃がもたれる、むかつくといったときは、青汁を飲みます。葉を2~3枚ふきんで包み、上からつぶし、さらにしぼり、これを飲みます。もたれだけではなく、胸やけやげっぷなどにも効果があります。

画やけどに葉の湿布

かるいやけどの熟を除くにはキャベツの葉の湿布が効果的です。葉をよくもみ、それをやけど部分に当てます。葉が熱を取り冷やしてくれますから、早ければ早いほど効き目があります。熱くなったら、葉を取り替えます。

25
5月 2010
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