5月 25th, 2010 by admin
サラダから煮込み、漬物まで使用範囲の広いキャベツは、一年中買うことができますが、やはり、おいしいのは春のもの。葉がやわらかく、緑が鮮やかで、巻きもゆるいのが特徴です。
さっと洗ってそのままちぎってサラダにするのが手っとり早い食べ方です。
キャベツの食べ方で、いつも不思議に思うのが、トンカツのつけ合せにつく山盛りのキャベツです。レタスやサラダ菜、きゅうりやトマトといったものでもよさそうなのに、なぜキャベツなのでしょうか。
それは、キャベツに含まれるミネラルの塩素と硫黄に関係があるようです。この二つのミネラルは、胃腸浄化作用に大いに力を発揮するからなのです。ですから、トンカツなどの肉料理には相性がいい、というわけです。また、繊維も多く含まれていますので、消化を助け、腸の働きを活発にさせる役目も担っているといえましょう。
つまり、トンカツにキャベツは理由のあるつけ合せだったわけです。できるだけ残さず食べるようにしたいものです。
キャベツの原産地は、ヨーロッパ西部の沿岸と地中海沿岸で、初めて食べたのは、ギリシャ人だったとか。その後は、ヨーロッパ各地に伝わり、アメリカへ。日本に伝えられたのは、幕末から明治にかけてのこと。でも食用ではなく、〝葉牡丹〟と呼ばれ、観賞用にされていたそうです。原産地であるヨーロッパでは、キャベツは、「貧乏人にとって、キャベツは医者」 といわれて、お酒のときには酢漬け、元気がないときにもキャベツを、といった食べ方をされていたと、古書に記されています。
栄養的には、ビタミンとミネラル、それにアミノ酸を含んでいます。中心部にはビタミンCが多く、外側の緑色部分にはカロチンが多いという栄養含有部分が均一ではない、おもしろい野菜といえましょう。ということは、一枚ずつはがして使うより、輪切りにして使うほうが、バランスのとれた栄養が摂取できるというわけです。
ところで、キャベツに似た薬の名前をご存じでしょうか。あの 〝キャベジン″です。実は、これはキャベツの成分の一つなのです。正しくは、ビタミンUですが、この成分が潰瘍に効果的なことをアメリカの医師が発見しました。以来、キャベツは胃や十二指腸潰癌に効果があるといわれています。
キャベツのビタミン類はUだけではなく、血液凝固作用のあるビタミンKも含まれていますので、潰瘍などのただれや傷口の回復に薬効があるといえるわけです。
近年になり、今まであまり注目されなかったキャベツに健康野菜としてのスポットが当たっているようですが、ヨーロッパでの使われ方をみると、かなり昔から頼りにされていた野菜なのです。まさに、台所の医師とでもいえるのではないでしょうか。
画胃腸障害にキャベツジュース
やわらかいキャベツ半分または1個を、ジューサーにかけて、そのまま冷たくして飲みます。このままでは青臭くて飲みづらいという方は、キャベツにセロリ、トマト、あるいはオレンジやグレープフルーツを加え、青臭さを消し、口当りを甘くして飲むようにします。
ジュースが苦手な方は、キャベツのせん切り、コールスローサラダ、キャベツの一夜漬けなどで、できるだけ生に近い料理にして食べることです。ただし、冷え性の方は、あまりたくさん食べないこと。ほどほどに
画胃のもたれには青汁を飲む
食べすぎたり、二日酔いなどで胃がもたれる、むかつくといったときは、青汁を飲みます。葉を2~3枚ふきんで包み、上からつぶし、さらにしぼり、これを飲みます。もたれだけではなく、胸やけやげっぷなどにも効果があります。
画やけどに葉の湿布
かるいやけどの熟を除くにはキャベツの葉の湿布が効果的です。葉をよくもみ、それをやけど部分に当てます。葉が熱を取り冷やしてくれますから、早ければ早いほど効き目があります。熱くなったら、葉を取り替えます。
5月 24th, 2010 by admin
ほうれん草といえば、ポパイの缶詰を思い出す人がいるほど、栄養豊富な野菜のイメージが強いものです。実際、ほうれん草には、ビタミンA、Bl、B2、B6、C、鉄分、マンガンなど主に血液を造るための成分がたくさん含まれているのです。これぞ緑黄色野菜の代表といえましょう。
もちろん、薬効をみても優れた効用があげられています。主な薬効には、血液を補い、貧血に効く作用があること。また、胃液、唾液の分泌を促す物質を含んでいますから、消化機能を高める働きがあります。体力がなく疲れやすい人、虚弱体質の人の体質改善に効果的です。また、食物繊維が多いことから、便秘にも効用があります。さらに、ビタミンAとCは、粘膜を丈夫にする働きがありますから、風邪などによる細菌の抵抗力を高める作用もあります。
ただ、ほうれん草には、シュウ酸が含まれています。これはあくの成分で、身体の中に入るとカルシウムと結びつき、水では溶かすことのできないシュウ酸カルシウムとなります。身体にいいからといって、あまりたくさん食べすぎると、膀胱や腎臓に結石を作ることがあります。といっても、一日3kgの量をとった場合のことですから、通常の量を食べることが大切です。
シュウ酸を除くためには、ゆでてあく抜きをすることですから、できるだけおひたしやあえ物などで食べるのが効果的でしょう。
貧血に常夜鍋
鉄分の多いほうれん草は、貧血に効果がありますので、貧血ぎみの人はつとめてとることですが、吸収率があまりよくありませんので、食べ方に工夫が必要です。肉類と一緒にとるのがコツなのです。豚肉の常夜鍋などにしてはいかが。一度熱を通しますので、量も多く食べられ、効果的です。
たばこをよく吸う人は青汁を飲む
最近のほうれん草の効能として、抗酸化作用が注目されてきました。ビタミンAであるカロチンを多く含んだ野菜を食べると、たばこなどによる発ガン性物質の毒性が軽減される、という効能なのです。
でも、ほうれん草だけで毒性が少なくなるかどうか不思議ですが、たばこが好きなのにガンが心配という人は、試してみてはいかがでしょうか。
いつものようにおひたしもいいのですが、たまには青汁を飲むのもいいでしょう。ほうれん草500gをさっと湯通しして、それをガーゼに包み、しぼり汁をとり、それを飲むのです。たばこを吸う人の粘膜を保護する効果があります。
便秘におひたし
食物繊維が多いので、腸の働きが弱く便秘がちな人には、常食することをおすすめします。特に、ゆでたほうれん草に、ごま油と酢をからめたものは常習便秘に効果ありといわれています。一日、二日ではなく、長く食べ続けることが便秘解消になるでしょう。
高血圧にはごま油いためを
ほうれん草に含まれているカリウムが高血圧にも効用をもたらしてくれます。ゆでて、さらにごま油でいため、これを毎日食べましょう。高血圧だけでなく、頭痛、めまいにも効用があります。
5月 13th, 2010 by admin
えんどうにも種類がいろいろあるようです。さやごと食べるさやえんどう(絹さやともいいます)、熟さない実を食べるグリーン
ピース、完熟させ乾燥豆として食べる赤えんどうといったように。同じ仲間なのですが、少しずつ効用も違うようです。
さやえんどうは、ビタミンCが多く、繊維も含まれていますから、栄養を補う効用があります。年間を通して安定した人気がありますが、それはシャキッとした菌ざわり、鮮やかな縁、そしてさわやかな香りがあるからでしょうか。最近では、大さやの「オランダ」という種類も登場し、大いに食べたい野菜です。グリーンピースは、シスチン、リジン、アルギニンなどのアミノ酸を豊富に含み、蛋白質とビタミンのバランスがいいので、滋養強壮、利尿、糖尿などに効用ありとされています。生のものは、四~五月に登場しますが、缶詰や冷凍食品は「年中利用することができます。ただ、表示をきちんと確認しないと品質の劣るものもありますので気をつけて。冷凍のものは粒がそろっているものを選びます。生は熱湯でゆでて使うことはもちろんですが、缶詰や冷凍も熱湯にくぐらせてから使うとおいしいものです。赤えんどうは、良質蛋白質、脂質が多いので、養生食、糖尿、便秘、利尿などに効くといわれています。乾燥豆ですから、一晩水につけて、倍にもどしてから調理しますが、煮るときは弱火にするのがコツです。
いずれも栄養の豊富な食べ物ですから、季節には欠かしたくないものです。
糖尿きみなら薄味のグリーンピースを
定期検診などでちょっと糖尿っぽいと言われたら、グリーンピースを。たっぷりの鍋にお湯を沸かし、塩を一つまみ入れ、グリーンピースを色よくゆでます。これをほんの少しの砂糖と塩で薄く味つけをして煮たものを食べます。二目約カップ1杯ほどです。
尿の出が悪いときはグリーンピーススープ
尿が出にくく、おなかがはっているときは、利尿作用があるグリーンピースをスープにして飲みます。グリーンピースは、塩一つまみ入れた熱湯でゆで、つぶして裏ごしにかけておきます。玉ねぎをいため、ブイヨンを加えて煮込んだあとこして裏ごしし、グリーンピースと合わせスープにします。これを飲みます。
しぼり汁も糖尿きみのときに
生のままのグリーンピースをつぶしてガーゼに包み、しぼって汁を飲みます。盃1杯ほどを毎日飲むと糖尿っぽい場合には効果ありです。
疲労回復にグリーンピースご飯を
栄養を補い、滋養を高めるのにグリーンピースご飯を。また、えびとグリーンピースとのいため物などでも疲れがとれるようです
5月 12th, 2010 by admin
豆類の中でも、特に好き嫌いが人により大きく分かれるのが、そら豆です。好きな人の理由を聞いてみると、「ビールによく合う」 「なんともいえない豆の味が好き」 「かむとふわっとして他の豆にない歯ごたえがある」など、人さまざまです。
でも、そら豆好きの大方には、どうもお酒好きな人が多いようですから、何か関係でもあるのでしょうか。
また、今まであまり気がつかなかったのですが、〝そら豆″ という名前もちょっとおもしろいのです。漢方古書によると、「莢を結ぶや直立して生ずる故にそら豆と呼ぶ」 「その菜は上に向かう故に呼んで空豆と掛ふ」などとあります。生長するときの空に向かう姿で名前がつけられたようです。
同じ姿形を見て、中国ではその莢が蚕の形をしていると考えたことから、蚕豆と名づけています。さらに、日本各地にもいろいろな呼び名が残っています。夏豆、大和豆、四月豆、とう豆、がん豆など地方によ。違い享から、野菜につけられる名前にも地方色が感じられるものです。さて、そら豆の成分ですが、主としては澱粉と蛋白質です。それゆえに、昔から体力を養う、気力を充実させる野菜の一つとして用いられてきたといえましょう。他に糖質が多いので、ビールなどにはうってつけなのかもしれません。ビタミン類ではB1、B2、Cが含まれています。薬効には、動脈硬化、高血圧、便秘などがあげられています。
豆類は新鮮なものほどおいしいのは、よくご存じだと思いますが、特にそら豆は「おいしいのは3日間だけ」といわれるほど、その鮮度においしさが左右されるのです。薬用として使うときにもできるだけ鮮度は大切にしたいもの。
血圧を下げるには常食を
出回るのは短期間だけですが、フリージングなどしておいて、つとめて食べるようにすることです。食べ方は好みで。塩ゆでしたものをそのまま食べても、しょうゆで和風に煮込んだ。、クリームやマヨネーズであえたり、えびなどといためてもおいしいものです。
おいしく食べるには、火が通りやすいので、加熱しすぎないことがポイントです。また、塩ゆでにしたとき、皮がしわになりがちですが、形よく仕上げるには、ちょっと皮を切っておくことです。
むくみの解消には煎じ液
これは、新鮮なそら豆よりも数年たったものがよいといわれます。そら豆を一つかみ、水禁で半量になるまで煎じ、その煮汁を飲みます。利尿作用でむくみが引いてきます。
便秘には皮ごと食べる
普通は皮をむいて食べるわけですが、かなり便秘がひどいときには、皮ごと食べます。不消化な皮がかえって消化を助ける役目になるのです。朝、一つかみくらい食べると、腸の働きがよくな。、便秘解消に向かいます。ゆっくりできる日曜の朝などがおすすめです。
5月 11th, 2010 by admin
独特の強い香りを持つセロリは、原産地ヨーロッパでは古代から万能薬として用いられてきました。解熱から胃薬、利尿薬までですが、それは体験的に知ったというよりも、やはりあの香りのもたらす効果のほうが大きかったのではないでしょうか。
薬草としての効用は、疲労回復、食欲増進、強壮、高血圧、不眠、肝機能などに効果があります。ですから、欧米ではサラダだけではなく、スープ煮、いため物、肉の香りづけに幅広く用いられているのです。最近の中国では、植物成分の研究が盛んですが、その研究によると、セロリに血圧降下作用のあることがわかってきたということですから、古代人は正しい使い方を教えてくれていたというわけです。
栄養的には、カロチン、ビタミンB1、B2、C、そしてカリウム、カルシウム、ナトリウムなどミネラルを含んでいます。茎が可食部ですが、捨てがちな葉のほうにビタミン、ミネラルが多く、また、品種では白茎より緑茎のほうが栄養があります。できるだけ葉は捨てずに使いきりたいもの。
高血圧に効くセロリのつき汁
高血圧ぎみの人、頭痛で困る人は、セロリのつき汁を続けてみては。新鮮なセロリをl本、よく洗って、沸騰したお湯でしんなりするくらいゆでます。それをガーゼに包み、つぶしてつき汁を取ります。盃1杯ほどを毎日飲みましょう。また、併せてセロリを使った料理をつとめて食べるように。セロリと豚肉の細切りいため、セロリとにんじんのあえ物、セロリのトマトソース煮込みといったものはいかがでしょう。
セロリジュースは疲労回復に特効あり
朝の野菜ジュースは元気印というのは、誰でもご存じのこと。なかでも特別効果があるのがセロリジュース。仕事が忙しく、疲労がなかなかとれないときにはおすすめ。セロリだけでは、ちょっと薬っぼい味がしますが、それににんじん、りんご、はちみつを加えると、ぐ~んと飲みやすくなります。また、セロリのミネラルが血行をよくしますので、食欲増進、消化促進などにも効果的。
お酒のおつまみにはスティック
お酒を飲むときに出される野菜スティック。にんじん、きゅうり、セロリがワンセットです。ただ野菜不足を補うおつまみというのではなさそうです。これは、セロリに含まれている成分、メチオニンが肝機能を高めるからだといわれています。なるほど、飲みながら補修をしているということなのです。
眠れないときにはセロリ酒を
セロリには不眠を防ぐ働きもありますので、寝酒を作っておいてはいかがでしょうか。セロリ300g、はちみつ200gを、ホワイトリカー1.8?に漬け、半月~1か月くらいしたらセロリを取り出し、そのまま保存し、2~3か月たったら飲みます。寝る前に盃に1杯くらいずつ飲むと安眠できます。
葉も使いきる
細かく刻んで油でいためたあと、しょうゆと酒を加えて煮つめたセロリの葉のつくだ煮、葉と茎を塩ゆでしてごまじょうゆでおひたし代り、あるいは衣をつけて天ぷらに、と最後まで使えます。